名刺交換した方に対するお礼状(講師の立場から)どこのWebサイトだったか忘れてしまったのだが(人気サイトであったのは間違いないと思う)、大量にくる感想メールの返事をテンプレ風の返信で返していたら、失礼だ、そんなメールなら送らないでほしいと怒られたというテキストを見た覚えがある。
もちろんその人はすべてのメールにテンプレ風で返していたのではなくて、返すべきメールにはきちんと返していた。もらっていたすべてのメールにちゃんとした返事メールを返すなんてのは不可能だ。ちゃんとした返事ってのは一番エネルギーがいる仕事だから。
それでも、送ってくれた人になしのつぶてでは悪いから、いつも読んでくれてありがとうございます風なメールを返していたのだが、それを咎められたということだ。
んで、頭のリンクだが、講演で名刺交換した人にテンプレ風で手紙出したら大変喜ばれたと。
このこと自体は、心月さんの礼儀に対する普段からの姿勢がよく現れていて非常に好ましいエントリーだ。
メールと手紙ではこうも違うものかなとも思う。
もちろん、Webサイトの閲覧者と講演会の聴衆では違うし、そもそも礼状の講演(たぶん)に来るような人は礼状もらって批判するなんてことはないと思うけど。
こんだけメールという便利なものが普及しても、いや普及したからこそ手紙ってのは価値があるのかな、とも思う。
当方筆無精一筋できているので、手紙ってのはわざわざ書くものという認識がある。
手紙ってのは、内容は当然だが、“手紙を頂く”ってこと自体に価値があるのではないか。メールってのはわりと気軽に出せるもので、その分受け取ることにも(受け取る側は)気軽なんだろうと思う。
だから、Webサイトの管理者は怒られるだろうな、と想像する。DMメールと出会い系紹介メールしかこない当方や、ささいなことでお怒りになる閲覧者には想像することしかできないが、一日何十何百という(ちゃんとした)メールを受け取る管理人にとって、その返事をどうすべきかっていう悩みは、あんがい(我々が思っているより)深刻なものなんじゃなかろうか。
おそらくHNで送られてきたメールであって、どんなバックボーンの人かも短い文面では判別不能。逆に長くったって、初めての人に長文メール送られたってなぁ、と途方にくれる。
そんな人にどんな返事メールを送ればいいのか。
本業でもないことに労力なんてつぎ込めるわけなく、当然Webサイト運営なんて趣味以外の何ものでもなく、というわけで返事メールがテンプレ風になるのは仕方ない、っていう話。
だから、感想メールには自分の住所書くといいと思う。返事を手紙でもらうとそれだけでうれしいから。
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