漫画家鈴木みその嫁から見た【失踪日記】方々で話題になっている失踪日記だが、興味深いブログを見つけた。
これも私の好きな漫画家鈴木みその嫁さんブログだ。そこで失踪日記について書いている。
正直、そのことを知ったときはびっくりした。いや、マンガ家業をやっている人の嫁なのだから評判の本ぐらいよんでいる可能性も充分あるのだが、鈴木みそと吾妻ひでお【失踪日記】の組み合わせがぴったりすぎたせいだろうと思う。
鈴木みそはその昔アジア旅行に行き、そのまま一年以上(だったかな?)帰ってこなかった漫画家だ。ファミ通で連載していた【あんたっちゃぶる】は、当時小学生の私には、こんなマンガもあり得るんだ、とログインに連載されていた島本和彦の【ワンダービット】とともに衝撃だったのだが、そのままアジアに行って帰ってこなかったというのも衝撃だった。
鈴木みそ本人と出会ったわけでもなく、直接話しもしたわけじゃないけれど、鈴木みそがある日ふらっといなくなったと聞いたら、それなりに納得する気がする。まあ、作品読んでの勝手な想像だけど。
自分自身に対して妙なところで厳しい人というのが一番あぶないんじゃないかなぁ、と対岸にわたったことがない私は勝手に思うのだが。
普段からつらい、自分は鬱だと言う人は結構平気で、その横で一見穏やかに話を聞いている人が、ある日ふと対岸にわたって帰ってこれなくなったりする。
単純に鬱病であれば病気なので治療ができるが、これに創作者としての悩みなんていう医学では治療不可なものが加わったときのつらさというのは凡夫にはとうてい想像できない。
そういう想像できない苦しみを抱えているのだろうけど、吾妻の失踪日記にはそんなところはちっとも出ていない。いつもの吾妻マンガだ。
そういうところに、創作者の怖さ恐ろしさを感じてしまうのは大きなお世話なんだろうか。
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