- 2008年08月20日(水)
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コメント:0![]() | フラット革命 (2007/08/07) 佐々木 俊尚 商品詳細を見る |
冒頭で著者が毎日新聞の記者であった時に経験した新聞とネットの違い、より正確に言えば報道というものを独占してきた新聞(に代表される大手メディア)がネットをどうとらえているか、から本書は始まっている。
大手メディア対インターネットという対立軸が生まれたような昨今であるが、本当にそんな対立軸があるかどうかは別にして、インターネットに係わるメディアを語るときにこの対立軸で語られることは多い。本書は、そんなメディアとしてのインターネットを主題として、毎日新聞のネット君臨問題等のネットとリアルが関わった事例を扱い、mixiやブログなどメディアとしてのインターネットの可能性と問題点を挙げていく。
読者としては、ネットに親和的な人ではなく、むしろ従来のメディアに親しい人たちが向いているかなと思う。ネットくらい知っているがネットの可能性となると懐疑的にならざるをえないといった人なんか特に。
まず著者が従来メディアである新聞の記者だったこと。その記者時代の話から始まり、毎日新聞が大々的に行ったネット批判キャンペーンと従来メディアに親しい人にとって入りやすい題材が並んでいる。第二章での出会い系にはまる女性についても従来のコミュニティーの崩壊と境界性人格などネット論だけではなく社会問題に関心がある向きにも興味深く読める分析が行われている。最終章では自らも関わったことのは問題での著者自身の失敗反省が書かれており、これからネットに関わる場合のケーススタディになっている。
メディアとしてのネットを語る場合にはぜひ読んでおくべき一冊だろう。

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