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硫黄島栗林忠道大将の教訓

硫黄島栗林忠道大将の教訓 硫黄島栗林忠道大将の教訓
小室 直樹 (2007/02)
ワック

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映画『硫黄島からの手紙』で広く名が知られることになった栗林大将(一般的には中将として知られる)についての本。栗林大将の硫黄島での奇跡的な敢闘が、その後のポツダム宣言等の日米関係に多大な影響を与え今日の復興繁栄した日本の礎となった。そのことを忘れた現代の人々に対して硫黄島で行われた敢闘を紹介し、硫黄島を忘れるなと呼びかける。そして、なぜそのような悲劇的な敢闘を行わなければならなくなったのか、日本軍の宿痾を分析し、現代にも通ずる日本の組織の欠点を述べていく。過去の大戦から学び、これからに生かしていくことが、あの硫黄島で散っていった英霊に対しての供養であると言うように。

小室直樹の本はたいていチェックしているのだけど、これは知らんかった。本屋で見かけ即購入。
大東亜戦争に関する考察に関しては他の小室直樹の本とかわらないが(大東亜戦争、こうすれば勝てた とか)硫黄島の方はくわしく知らなかったのでおもしろく読めた。

軍人としての東条英機や山本五十六をボロクソに言う著者がこの栗林忠道大将だけは手放しで褒め称えている。(海軍では山口多聞中将を大絶賛している)ひとえにそれは、栗林大将が、規則慣例を守ることでは役所の中の役所である軍で前例に縛られることなく、独自の戦術でアメリカ軍に対抗したからだ。だからそれ以前の戦場であっという間にアメリカ軍に追い払われていた日本軍が、硫黄島では奇跡的な敢闘をしえた。著者が、栗林大将が中部太平洋方面軍事司令官に任命されていれば、と悔やむゆえんである。

本の後半では、ではその優秀な栗林大将が中部太平洋方面軍事司令官になぜ任命されなかったのか、同じく海軍の俊英山口多聞中将が「最も連合艦隊司令長官にふさわしい人物」と高い評価を受けていても、ついに最後まで連合艦隊司令長官になぜ任命されなかったのか。絶対に死守すべき地と硫黄島に送り出され、自らも死守すべく現地に赴いて兵と最後まで闘う覚悟を決めた栗林大将が、頼りにしていた航空船隊の壊滅を知らなかったのはなぜか。
そこに現代に通ずる日本の社会構造を見いだしていく。

歴史に学ばなければ、また同じ過ちを繰り返す。

硫黄島のことをさわり一遍のことしか知らなかったのは不覚。わりと歴史は好きなはずなんだけどな。少しずつ学んでいこう。

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