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コンプレックス

コンプレックスを意識しないようにする事で社会性を持つ

個人的にツボだった記事でした。

発端はわからないならわからないってことにもっと謙虚になったほうがいいと思うよ、たぶん。という記事です。

私もかなりの吃音者でして、それはコンプレックスの源泉です。デブなのはネタにしやすいからいいんですが、吃音はネタにしにくいんですよね。まわりもちょっと気をつかう場面が多いから。
そうなんです。気にして欲しくないんですよね。気にされる方がつらい。

私の名前がもともと聞き取りにくい名前であるので、電話で名乗る時まず正確に伝わりません。似たような音でもっと一般的な名前と聞き間違えられます。まあ、電話はまだいいんですよ。もともと聞き取りにくいものだし、だいたいお名前は○○さまですね、みたいに確認することが多いですから。そこで訂正できる。(もっともその訂正もやはり発音が悪いせいで伝えるのに難儀しますが)
対面で話をしている時に、気を張っている時なら聞き取りやすいよう努力しているんですが、一日も長いので気を抜いている時もあるわけです。で、当然私の言葉は聞き取りにくいわけでして。あー、聞き取れてないなとわかってしまう。んで、そこで変に気をつかって欲しくないなー、といつも思うわけです。

そりゃ、え、何?と聞き返されれば恥ずかしいですよ。恥ずかしいけど、変に気をつかってスルーしないで欲しい。だって、自分が吃音なのは、どうしようもないわけじゃないですか。気をつかわれて話を正確にできないよりか、ちゃんと自分の言っていることが伝わるほうがいいんです。話しをするなんてずーと続く日常生活の一部ですから。

だから、そういう環境になるよう、ほんとは恥ずかしくても吃音で失敗しても全然恥ずかしくない、こんなの自分のコンプレックスじゃないふりをしてるわけです。私は。
世界がどうしようもないなら自分で何とかするしかない、というのは何のマンガのセリフだったか忘れましたが(私の知識は九割方マンガからです)、大げさに言えばそんな気分です。んで、そうやって自分を奮い立たせてがんばってきたことで、少なくとも身近な環境で言えば、自分にとって生きやすい環境を与えられたかなー、と安堵してるところです。

後は、はじめて会う人でして、そういう時は自分が吃音者であることを強く意識します。初対面の人で、やさしい人はなかなか、え、何?とか言わないわけですよ。それはまあ、やさしさなんですけど、こっちはこの人はやさしい人で実は聞こえにくいのにがまんしてるのかもなーと勘ぐってしまって、よけいしどろもどろになる、なんてことがあります。 だから、id:wakamura_youさんの

吃音を大変な病気で、相手をする時には気を使わなくてはならないものだ、腫れ物、壊れ物を扱うようにしなくてはならないという印象を与えかねない文章は吃音者として大変迷惑です。

という主張にはうなずけました。

ま、‘心の痛み’というやつは、それこそ個人的なことなので、対処の仕方も人それぞれになってしまうことはしょうがないのでしょう。 自分の思うことを淡々と伝えていくしかないだろうと思います。

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