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へうげもの

へうげもの 1 (1)
山田 芳裕
4063724875

そういやシグルイはへうげものを買ったついでに時代物つながりということで買ったのだった。
山田芳裕もあまり好きなマンガ家ではないのだけれども、この作品は非常におもしろい。連載を楽しく読んでて、このたび単行本化されたので即買ってきた。
主人公は古田左介、茶人古田織部の名でくわしいだろう。織部焼の織部はここから来ている。焼き物の名前になるくらいの人物であり、数奇者(趣味人)として有名であった。
数奇者が主人公であるから物語の中心は茶器や茶道などの、歴史の授業では文化面として語られる部分を中心にして物語を進んでいく。文化面から語った戦国時代のマンガなんて他にあっただろうか。その点のみでも興味深いマンガで、下克上の時代を生きた武人たちを、数奇者という観点から眺めることで、今までになかった視点で見ることができる。
安土城の造形など、最新の研究を元にした資料を使って書いているので歴史好きにとってもにやりとできる作品。今後も楽しみ。

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Comments

お買い上げありがとうございました!

第2福は4月頃発売予定です。
今後ともどうぞよろしくお願いします。
よいお年をお迎えください!

  • Date : 2005-12-29(木) 05:40:59
  • Website:URL
  • Name : 担当者 [Edit]

担当者さん、コメントども。
山田芳裕が苦手なのは絵なんですよね。山口由貴にしてもそうなのだけど、力が入りすぎの絵は引いてしまうのです、私。あの絵が物語の推進力を生み出しているんでしょうけどね。
へうげものは、私の好きな歴史物を扱っているので、苦手なイメージを軽減しているのかな。それに信長等の描写の仕方も見事で、彼らの躍動感が伝わってくる絵なんで、それも苦手感を上回る魅力を感じさせるんですね。戦国時代という乱世で己の野心を抱いて生きる者の業を見事に描き表していると思います。

あと、安土城や、当時の情勢、当時の人々の考え方など、よく調べてるなぁと感動します。これは著者だけでなく、資料等を集める優秀なスタッフがいるからだろうな、と思っていたのですが、そういう資料集めなどは編集者の方の仕事なのでしょうね、やはり。マンガ制作の現場は詳しく知らないので、てきとうに言ってみますが。

第2服は4月頃ですか。楽しみにしています。

  • Date : 2005-12-30(金) 03:31:22
  • Website:URL
  • Name : taigo [Edit]

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