鈴木みそは好きなマンガ家で、銭はおもしろくてすごい好きな作品なんだけど、月刊だし雑誌は読んでないしでなかなか読めないのがつらいとこです。まあ雑誌を買えって話なんでしょうけど。
この作品はタイトルのとおり銭の話なわけで、しかも金儲けの裏側の話中心で、なおかつ鈴木みそでという作品なんでおもしろくないわけがないのだけど、当方が一番よいと思うのは、いろんなきたない話が出てくるけどそれを絶対悪として糾弾してはいないところなんだな。spamメールなんてのはみんな非難して、あれを喜ぶ人なんているのかーってな感じがするわけですが、でもなくならない。大多数の迷惑なのになくならないものってのはあって、めいわくだーって言うのはかんたんなんだけど、じゃあその迷惑なものがなぜ迷惑なのになくならないのかってところ、構造的な部分とかカラクリ部分ね、を理解しないと根本的な解決策、意見は出せないんじゃないかってのはあって、この作品ではその社会的意義みたいなものを物語のなかで理解しようとしている姿勢があって、それがただの銭ゲバマンガじゃなくて、鈴木みそらしいな、と思うのです。
いつものことだけど、書くとどうにも的はずれな気がするのはなんでだろう。
もりあがってまいりました。
正直なところ長くひっぱりすぎたかなとは思う。10巻届くか届かないあたりの話だった方が歴史に残る名作になったんじゃねえかなとは当方の邪推。
悪になるのは大変だ。
ラブやんカズフサとの離別の章。あっ、単行本で読んだ方がおもしろい。発見。
でも、その後全然離別になってないのはお約束というかテコ入れ失敗というか。
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