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ガチ☆ボーイ

おもしろそうな映画が封切りされ、期待作が次から次へと。今週は映画でも見ようと思うだけで少し一日が楽しくなります。

ガチ☆ボーイ見てきました。や、正直ここまで感動するとは思ってなかった。先に生粋のプロレスファンから大絶賛の感想を聞かされたのだけど、いやオレ君ほど熱心なプロレスファンじゃないしと思っていたのですね。それがまあ、なんと。最初のグダグダな学生プロレスのシーンや初歩の練習シーンからいきなり感動している自分がいる。いかんな、確実に洗脳が進んでいる証拠だ。

主人公は高次脳障碍により記憶が一日しかもたない五十嵐良一。事故で障碍になる前は大学在学中に司法試験に合格間違いなしと言われ親の期待を一身に背負っていた五十嵐。しかし事故により朝起きるたびに昨日の記憶がすべて消えている毎日に。絶望の日々を送っていたところ、見つけたのは学生プロレスだった。

朝起きるたびに昨日までの自分を憶えていない(事故の時までの記憶はある)状態なんて、とうてい想像できない。人間なんてのは昨日よりか今日は良かったなとか、昨日と同じように友人と楽しく語らえたなんてささいな幸せが大事なんだろうと思う。五十嵐は、そのささいな幸せを実感することが出来ないわけだ。
朝起きるたびに、昨日までの自分が明日の自分のためにつけたノートの記録を読み進めるが、それを読んでいる最中の絶望は、観ているだけでつらかった。

そんな絶望の中で見つけたプロレスは、プロレスで鍛えた体が、プロレスで得た痛みが、昨日までの自分が間違いなく今存在する自分とつながっていることを実感させてくれる。題材を生かした構成で見事だ。

圧巻はラストのプロレスシーン。見事なシーンの連続で、上映中なんども両手を挙げてウォーと叫びそうになった。プロレス見てると叫びたくなるんですよね。
前半の、仲間たちが下手くそな五十嵐にプロレスを教えるコメディーシーンが、このラストでの見事な伏線になっており、プロレスファンじゃなくても一つ一つのシーンに魅入られることだろう。

素晴らしいのはプロレスシーンだけではなく、泉谷しげるが演じる五十嵐父との親子の葛藤が加えられており、お互いを愛しながら突然の病にギクシャクしてしまう関係と、それが修復されていく課程は静かに涙を誘う。

まだ若い監督だけあって、とにかくスクリーンからとんでもない熱気が感じられた。とんでもない熱量の青春映画。ぜひこの映画が一人でも多くの方の目に映ることを願ってやみません。

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