まあ3月だし大丈夫だろうと雨の中お出かけしてきました。
予想よりもだいぶ寒かった。ここ広島市か。さすがに冬場は容赦なく雪降る地だ。と寒さにへこみつつも観戦です。雨の中での観戦は初かもしれん。
内容は天候とともに大荒れ。前半のおしいチャンスをはずすと高萩とストヤノフが退場してしまう。トップ下と守備の要(兼バックラインからのパスの供給源)を失ってどうするんじゃと唖然としつつ必死に応援。苦しい状況の方が応援に熱が入るというのもどうかと思うが、雨という悪状況がよけいテンションを上げていたのでしょう。
試合はストヤノフのハンドによりPKで1点ビハインド、しかも9人対11人という絶望的な状況から待ちに待った久保の復帰ゴール!しかし、水戸に追加点を奪われ万事休すと誰しも思ったところで、ロスタイムの同点ゴール!得点者は愛媛から復帰の森脇。さすがに森脇のゴールには興奮しました。この敗戦を引きずらなければいいなとか考えはじめていましたから。
しかし、さっそくチームの問題点が現れた試合でした。試合自体は9人でよくがんばったと言えるのですが、そもそもなんで9人で闘わないといけないのか。一番の責任者は高萩でしょう。一枚目の足を引っかけてのイエローにしても、二枚目の手を引っ張ってのイエローにしても雑すぎます。ペトロヴィッチ監督が練習で気持ちを高めるように強く言っていたらしいですが、3連勝による気のゆるみがあったのではないか。そう思えてしまうぐらい、不用意なプレーでした。当然次節は出場停止なわけで、代わりの選手(ユキッチかな)が活躍すれば、スタメンの座も危なくなるでしょう。
それからストヤノフ。開幕からストヤノフは大活躍だったわけで、それは当然相手のマークが厳しくなることを意味します。水戸は強引に体をぶつけにいってストヤノフに自由にプレーをさせようとしません。いらだったストヤノフが審判に抗議しイエロー。失点のピンチではハンドをしてしまいレッドを受け退場。ストヤノフのロングフィードが大きな武器だったために苦労する試合となり、次節も当然出場停止。苦しい試合が予想されます。チームの中心であればあるほど、今後ストヤノフへのマークは厳しくなることこそあれ、緩くなることはないでしょう。とすると、ストヤノフを封じられた状態での試合の進め方を当然考えていかなければなりません。
勝ち進めていけばいくほど相手に研究されマークされます。そこをいかに乗り越えていくか。それが解決できなければ昨年の後半と同じような展開しか待っていないのでしょう。もう二度とあんな悲しい気分を味わいたくありません。
雨の中で追いついた執念に、去年までとは違うのだという希望を見いだし、次の試合を楽しみにしたいと思います。
さてJリーグ2008シーズン開幕。サンフレッチェのホーム初戦です。
それにしてもレッズ裏駐車場なくなったのだな。今度から西風新都IC前駐車場が基本ですか。あそこ一杯になったらどうするつもりなんだろう。公共交通機関で行ける人は公共交通機関で行った方がいいです。
去年まで森脇と佐藤昭大が所属していた愛媛FCと。結果は3-0の快勝!いや、勝利というものは良いですな。しみじみとかみしめました。
愛媛FCは天皇杯で活躍したこともあって有力なライバルになるかと注目しておったのですが、今日見るかぎりでは、それほどたいしたチームには思えませんでした。ラストパスの甘さが目立ち、危ない形に持ち込まれても恐怖を感じることはなかったな。かといってダメなチームかと言うと、中盤や所々でいいプレーはあったわけで、これはサンフレッチェが良く守ったということなのでしょう。槙野、ストヤノフ、盛田で構成する最終ラインは終始安定してました。愛媛の若林は高い選手でしたが、高さなら負けない盛田がきっちりと着き、相手の速攻を槙野が完全に潰し、ストヤノフが完璧な守備を行い、攻撃でも前線にパスを供給して大活躍。
高萩が2点を取ったというのは驚き。私の中で高萩はサイドチェンジをするロングパスは上手いけどシュートをなかなか打てない積極性に欠ける選手という印象だったので。柏木のケガが完治していない今、高萩の活躍は頼もしいかぎりです。
そして、何よりも久保です。久保が広島に帰ってきた。
久保が平繁に変わって入場したとたん、会場から大声援ですよ。久保がボールを持つたびにどよめきが起き、ゴールに向かって突進する姿に会場中が叫ぶ。くぼーーーと。どんだけ愛されているんだ。
最後にはユキッチも見ることが出来、実に楽しい観戦でした。
J2に落ちてしまいましたが、一年でのJ1昇格を絶対としてチームはがんばってます。ぜひビックアーチへ。久保も見ることができます!
応援に行こう!
おもしろそうな映画が封切りされ、期待作が次から次へと。今週は映画でも見ようと思うだけで少し一日が楽しくなります。
ガチ☆ボーイ見てきました。や、正直ここまで感動するとは思ってなかった。先に生粋のプロレスファンから大絶賛の感想を聞かされたのだけど、いやオレ君ほど熱心なプロレスファンじゃないしと思っていたのですね。それがまあ、なんと。最初のグダグダな学生プロレスのシーンや初歩の練習シーンからいきなり感動している自分がいる。いかんな、確実に洗脳が進んでいる証拠だ。
主人公は高次脳障碍により記憶が一日しかもたない五十嵐良一。事故で障碍になる前は大学在学中に司法試験に合格間違いなしと言われ親の期待を一身に背負っていた五十嵐。しかし事故により朝起きるたびに昨日の記憶がすべて消えている毎日に。絶望の日々を送っていたところ、見つけたのは学生プロレスだった。
朝起きるたびに昨日までの自分を憶えていない(事故の時までの記憶はある)状態なんて、とうてい想像できない。人間なんてのは昨日よりか今日は良かったなとか、昨日と同じように友人と楽しく語らえたなんてささいな幸せが大事なんだろうと思う。五十嵐は、そのささいな幸せを実感することが出来ないわけだ。
朝起きるたびに、昨日までの自分が明日の自分のためにつけたノートの記録を読み進めるが、それを読んでいる最中の絶望は、観ているだけでつらかった。
そんな絶望の中で見つけたプロレスは、プロレスで鍛えた体が、プロレスで得た痛みが、昨日までの自分が間違いなく今存在する自分とつながっていることを実感させてくれる。題材を生かした構成で見事だ。
圧巻はラストのプロレスシーン。見事なシーンの連続で、上映中なんども両手を挙げてウォーと叫びそうになった。プロレス見てると叫びたくなるんですよね。
前半の、仲間たちが下手くそな五十嵐にプロレスを教えるコメディーシーンが、このラストでの見事な伏線になっており、プロレスファンじゃなくても一つ一つのシーンに魅入られることだろう。
素晴らしいのはプロレスシーンだけではなく、泉谷しげるが演じる五十嵐父との親子の葛藤が加えられており、お互いを愛しながら突然の病にギクシャクしてしまう関係と、それが修復されていく課程は静かに涙を誘う。
まだ若い監督だけあって、とにかくスクリーンからとんでもない熱気が感じられた。とんでもない熱量の青春映画。ぜひこの映画が一人でも多くの方の目に映ることを願ってやみません。