昼にサンフレッチェに夜はカープか。そんなにプロスポーツキチのつもりはないんだけどな、と思いつつも佐々岡の引退ならば見にいこうかと市民球場へ。
しまった。佐々岡を見くびっていた。前田の2000本の時並の人手だ。既に外野席には入れそうもない。初めての、A指定の2階席での観戦となった。B指定の2階席なら経験があったが正面の2階席は思っていたよりも観戦に適している。なにより選手全体の動きがよくわかる。じっくり見たい試合なら、今後は検討してみてもいいな。
晩年は、渋いというか地味という印象だったが、全盛期のスライダーはすごかった。カープ“最後”の優勝の立役者であり、北別府・大野・川口以後のカープの投手陣を支えた大黒柱だった。もろに自分のカープファンとしての歴史と佐々岡の活躍がかぶっている。その選手の最後の投球となれば、自然とこみ上げてくるものがあった。
せめてもう一度優勝を経験させたかった。もう前回の優勝を経験しているのは前田・緒方くらいか。自分がもっとも熱いカープファンだったときの選手が一人、また一人とユニフォームを脱いでいく。球場全体の佐々岡コールに参加しながら、寂しさを感じていた。我らが18番、佐々岡に感謝。
佐々岡の引退セレモニーとともに、今シーズンの市民球場での試合が終わった。 自分としては何かぽっかり穴が開いた気分だが、佐々岡の最後の願いを聞いてしまったので、来シーズンも市民球場への応援はやめられそうにない。来年は、市民球場の最後の年だしね。
お疲れ様でした。
前回の鹿島戦で試合内容自体は悪くないとの声がけっこうあったが、たしかに調子は最悪を通り越したようだ。前半の攻めは、良かった。良かったのだがゴールとまではいかない。両フォワードが果敢に攻めるが息が合わない。佐藤寿人はどうしたんだろう。得意の飛び出しのはずなのに、彼のプレーがまったくゴールに結びつかない。MFも積極的にシュートをうつが枠内に飛ばない。これが、降格が関係ない試合なら、点が入らなくてもチームの姿勢としては良しと満足できただろう。しかし、状況は最悪で、これ以上の負けは致命傷なのだ。チャンスを作れども、シュートをうてども得点にならないまま前半を終了したとき、いやな予感がしたものだ。
その結果、80分すぎに点を入れられ、後半はなすすべもなく敗退。
せめて引き分けの勝ち点1だけでも欲しかった。
どうすればいいのか、さっぱりわからない。ここへきてチームの選手層の薄さが響いてきているのだろうか。育てながら勝つことを目指しているための苦しみなのだろうか。こういう苦しいときにチームを救える、本当に強い選手がいるのだろうか。次節は、お互いに負けることができない大宮戦だ。自分たちよりも上位のチームと闘うわけではない。もう言い訳は出来ない。どんなに日本代表の選手がいたところで、本当に大事な試合で勝てなければ意味がない。真にタフで強い選手の出現を待っている。