![]() | 舞妓Haaaan!!! (出演 阿部サダヲ、堤真一、柴咲コウ) () 不明 商品詳細を見る |
Webでの評判は悪かったのだけど、出てる役者が好きでCMを見てると、これはお前が見るべき映画なのだと誰かに言われた気がしたので見てきました。
もちろん、しがない給与生活者である私は今までもこれからも舞妓さんと遊ぶことなんぞ、絶対にありえない。野球拳や芸者遊びならともかくも、劇中でうちら身持ちがかたいんどすえと語られる舞妓のためにとっても高額の着物や毎回のお座敷代を喜んで払う。とうてい考えられない世界だが、それが男の甲斐性として当然とされる世界。はっきりいってバカの世界だ。バカだとは思うが、そもそも遊びなんてものはバカバカしいものなのだろう。
そういった、バカバカしい世界の映画化ということで、見事に映画自体もバカバカしいのもになっていた。実にすばらしい。
映画にきちんとした起承転結を求めて、ヒーローとヒロインの問題が納得できる解決の仕方をして、良いストーリーだったな、という感想を求めている方は、確かにこの映画は向いていないと思う。主人公の公彦とヒロインの駒富士との関係、なんでああいう終わり方になるのかさっぱり意味がわからない、という感想も当然だろう。ただ、それを言うたら舞妓との遊びなんで、それは疑似恋愛という恐ろしく意味がないものなわけで、それゆえ舞妓を扱ったこの映画に意味などないのも必然なのだ。だいたい世の中意味ある事なんてほとんどなくて、たいていの事に意味はない。山無しオチ無し意味無しのこの世の中、それならバカになって舞妓と遊べ。ということなのだろうと、私は誰も言ってもいないことを読み取ったわけですよ。
いや、見てる最中は阿部サダヲの演技を堪能してただけなんですが。映画に意味なんかなくってもいいじゃない。
羽海野チカ新連載ということで買うてきた。
将棋ですか。主人公デザインは、知人から気弱な森田さんとの評が。んー、そんなもんか。
しかし、よく考えたら単行本出たら間違いなく買うので、わざわざ雑誌を買う必要なかったんじゃ。
それはともかくヤングアニマルはおもしろい連載が多すぎる。
前著「借りたカネは返すな!」の出版から5年。債務圧縮のノウハウの普及、法改正などにより時代は変わった。もはや借金を過度に恐れる必要なんてない。決意次第で、債務は合法的に圧縮できる。たかがお金のことで自殺なんてばからしいのです。借金と闘うためのノウハウ本、再び。
これもよくいわれることですが、経営者が自殺するときに、手形の不渡りが出て1ヶ月後に自殺するケースは聞いたことがありません。たいていは、不渡りが出る直前に電車に飛び込もうとするのです。 なぜか。それは、不渡りが出て倒産すると自分がどうなるか、会社がどうなるか、まったく見えないからです。
![]() | 借りたカネはやっぱり返すな! (2007/06/01) 金野 力/神山 典士 商品詳細を見る |
前作、借りたカネは返すな!は名前だけは知っている本だった。
それが最近色々とあり貯蓄、投機、借金などに興味を持っていたので、前作読まないまま、こっちを読み進めてみた。前作読んでいればさらに内容理解がしやすいのだろうけど、読んでなければ今さら読む必要はないんじゃないかな。本作だけ読んでも十分理解できるし。特に借金に関しては当時と今では状況が大きく変わっているので、実用を求めて読むのなら今作だけで充分であろう。
素人の私でもわかりやすく借金圧縮方法を説いてくれるのだが、私が最も興味を持つ個人民事再生等の最近はやりの一般人の借金圧縮方法ではなく、主に中小企業経営者の借金圧縮方法が中心の内容だった。そりゃ著者はそれが専門の人なんだからしょうがないが。個人民事再生にもちゃんと触れているが、その手のことを知りたかったら本書以外の専門の解説書を読んだ方がいい。
おもしろくないわけではない。まったく知らなかった世界の話なのですこぶるおもしろい。ただ当方人に労使される賃金労働者なので、接点が全くない話だったわけで。そこら辺、遊興で作った莫大な借金が大変!な人向きの本ではないというだけ。あ、私は多重債務者じゃないです。奨学金と車のローンがあるから債務なしの身軽な人というわけじゃないですが。
前に聞いた話なので、今は違うのかもしれませんが、会社の代表取締役に就任すると自身の家とかの財産を銀行に抵当として差し出す習慣があったそうな。もちろん代表取締役がそんなことをしなければならない法的義務は何もありません。社長なら会社の経営に対しての責任だけ、株主だとしたら出資した金額の分だけの責任だけ果たせばいいのだけど、今までは経営者に無限責任を求めてきたのですね。そりゃ一度失敗(倒産)すれば無一文とくりゃ、そうそう立ち直れないよ。
そういう人に対して、著者は銀行と闘う方法、借金を踏み倒す方法を教えている人なわけです。読むとほんとに色々な借金圧縮方法が出てくるので、ほへーと驚くばかり。ただ、読んで気づくのは、この著者の借金圧縮方法を実行するには、頼りになる親族友人が必要不可欠な場合が多いということだ。著者がたびたび強調するのは自宅を守ること。これは自宅を失うとやる気を失い、たとえ借金を圧縮したとしても立ち直る確率が悪くなると言う経験則かららしい。で、家を守る方法としてたびたび出てくるのが、家の抵当を増やしてしまって資産価値を無くしてしまい競売にかけられるのを防ぐという方法。この場合、実際に抵当をつけるためにお金を貸してくれる人が必要だし、なおかつ今ある借金が返せなくて苦しんでいるわけだから、新しく借りる金の返済に厳しくない人が必要だ。もちろん、赤の他人でそんな人がほいほいいるわけがない。となると、頼りになるのは血縁地縁の人となるわけだ。
あれですね、やっぱり世の中生き抜くには縁というのは大事ですね。
団塊の世代退職ということで、起業をしてみませんか?とうたっている雑誌や広告とかをたまに見かける。第二の人生として悠々自適になんてことが夢、なんて人がいるのかもしれない。
ただ、人生一寸先は闇なんてことはよくあるわけで。個人事業主というのは、自身が最高責任者で何かあれば自分で対処しなければならない。本書にあるが、経営者が借金で自殺するというのは、追い込みかけられてではなく、手形が落ちないという事態におちいったとき、その後を悲観して追い込まれる前に自ら命を絶ってしまうことが多いらしい。本書は、そんな人に借金など恐れるな、銀行など恐れるなと説く。必ず道は開けると。
私は今後、経営者になんてなることはまずないけど、一旗あげてやろうと意気込んでいる人は、転ばぬ先の杖として本書を読んでおくのもいいかもしれない。
巻頭対談は松尾スズキと北野たけし。映画に関わる話が多し。それにしても宮藤官九郎が『キッズ・リターン』に出ていたとは知らなんだ。
何気なく読んでいたら吉田豪のインタビュー物が。好きなんだよね、吉田豪。
ゲストは麻生久美子。名前はどっかで見た憶えがあるなあ、と思ったら『時効警察』出てた人か。俳優の名前とか全然憶えられんからわからんかった。
内容の方は、あいかわらずだけど、おもしろすぎる。吉田豪のインタビューはよすぎる。
家が貧乏でザリガニ食ってたとか衝撃告白だよ。しかも、ザリガニはご馳走ときたもんだ。どんだけ。
最近ザリガニなんて見ないな。というか、ザリガニってどっちかというときたない川にいるもんなんだけどな。よく勘違いされるけど、蛍も本当の清流には住まない。どぶ川はむりだけど、少し汚れた川じゃないと蛍ってのは生息しなかったりする。というのも私はガキの頃ザリガニ釣りなんてやった記憶がなくて、それはあんまりザリガニがいなかったからだろうな。つまり、麻生さんは田舎育ちらしいけど、うちはもっと田舎だということだな。どうでもいい話だった。
他にも、幼少の頃叔母に包丁を振り回された話だとか、西田ひかるに憧れて同じところにホクロを描いたとか、体操服で学校登校して本当に石を投げられたりだとか、いやまあ、すごい話が次々と。
端から見るとかわいそすぎる半生なんだけど、本人いたって気にしてなさそうな話しぶりがまたいい。もちろん役者として現在大活躍みたいで、『時効警察』と『夕凪の街 桜の国』で役者として何かをつかめたようなので、今週末から放映される『夕凪の街 桜の国』はぜひ見にいこうっと。
後、弟の結婚式で十年ぶりに出会った父親に「お金貸してくれ」と頼まれる話も最高です。
サンフレ初のナビスコカップ予選突破ということで、準々決勝第一ラウンド鹿島戦を見てきました。
でも正直負け試合だろうな、と思っていたのですよ。なんせ代表に選手とられて駒野、佐藤、柏木がいないときた。FWのサブ要員である平繁、ムードメーカー槙野も同じく代表選出ということで計5人もチームから離れてしまっている。対する鹿島はサイドバックの内田だけ。(たぶん、代表よく知らないんで他にもいるかもしれない)
なおかつ、リーグ戦であたった前回の戦いでは1-5でボロ負けしている。勝ちを期待する方が難しい状況だ。
それがそれが。まさかの勝ち。控えメンバーを含む全員でしっかり守り、貴重な先制点を守りきった。しかも点を取ったのは服部だ。クロス、ゴール前での動きともに精細がなく、長年活躍している選手だけど、控えのメンバー試してもいいんじゃないのかな、と思えてしまう選手だった服部の値千金のゴール。ものすごく価値がある1ゴール、1勝だろう。
代わりに出た李、高柳、田がそれぞれいい動き。李は守備面では駒野にだいぶ分があるけど、クロスの精度に関しては遜色ないと思えるほど。田もドリブルでDFを抜いたり活発に動いていたし、高柳のプレーは柏木の不在を全然感じさせない。そして後半から交代枠3を使い切って遊佐、高萩、田村を投入。プレーははじめて見るという選手が今日は多かった。その中でも遊佐に目がいった。追う鹿島が後半左サイドにダニーロを投入すると李に代わって入った遊佐がきっちりとダニーロをマーク。見事な守備でした。もっとも急に来たゴール前のチャンスで何もできなかったのはご愛敬か。
サンフレにとっては得るものが大きかった試合。これならたまにはスタメンをいじってもいいんじゃないかな。
これで次回鹿島スタジアムでボロ負けしても精神的には大丈夫だ。いや、できたら勝ってほしいんですけどね。勝たなくても引き分けか、1-2での負け試合なら。ついつい前回の1-5の記憶が。どうにも悲観的だな。