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昆虫の雑学事典

全てカラーページで構成され、多種多様な昆虫写真とともに語られる昆虫の世界。特に電子顕微鏡によって撮影されたミクロの世界で見る昆虫が特徴的。昆虫好きならば間違いなく興味深く読める事典になっている。

昆虫の世界へ

アニメ「マジンガーZ」が描く世界に「あしゅら男爵」という、体の左半分が男、右半分が女になっているキャラクターが登場していました。とても奇抜なアイディアに子供心に驚いた記憶がありますが、昆虫の世界ではこの「あしゅら男爵」のような虫が実在しています。

昆虫の雑学事典 昆虫の雑学事典
阿達 直樹 (2007/05/10)
日本実業出版社

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まず本書の想定読者だが、虫好きなのは当たり前か。漫画家の須賀原洋行のように昆虫の写真を見るだけで寝込むような人はまず手も取らないだろうし。ただ、虫愛好初心者ではなく、ある程度いっちゃった人か中学生以上だろうとは思う。わりと専門用語、というか難しい言葉がさらっと出てきて、その言葉に対する説明はなかったりするので低年齢だと読んでてもおもしろくないのではなかろうか。電子顕微鏡で撮った写真が多いので、かなりの虫好きじゃなければ、そこまで楽しめるものではない。

だが、ある程度の虫好きとか、虫を特に好きなわけじゃないけど変わったものには目がないってな人には非常におもしろく読めるだろう。電子顕微鏡で見るクワガタの口器、ゲンゴロウの吸盤のドアップ、スズムシの発声機関、ショウジョウバエの性櫛なんてのは、そう見られる画像ではない。その写真とともに著者の虫に対する愛情が感じられる説明が載っている。

カブトムシやクワガタなんてガキの頃の捕まえたきりだけど、久しぶりに朝の山の中ぶらつきたくなった一冊であった。


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