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謎の彼女X

謎の彼女X 1 (1) 謎の彼女X 1 (1)
植芝 理一 (2006/08/23)
講談社
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植芝理一は変なマンガを描くな、とアフタヌーンを買う楽しみのかなりの部分を占めているマンガ家だ。実際のところ、ディスコミュニケーションを読みはじめたのは連載途中だったので一読後さっぱりわからなかった。不思議と思い再び読みかえしてみたがさっぱりわからなかった。もちろん続き物を途中から読みはじめるのだからわからないのが当たり前だが、普通読んでみればストーリーはともかくとして、これはどういったタイプの物語なのかくらいはわかるはずなのだがそれさえもさっぱり理解できなかったのだ。
だが、ちょうどその時の自分の気分もあったのだろうが、わけわからなさに引かれてそのまま毎月読み続けた。単行本を揃えれば良かったのだろうが、気にならないおもしろさだった。

結局わけわからないまま連載は終わり、夢使いが新連載として始まった。こちらも不思議な作品だったが前作ほどわけわからなくはなかった。ま、そりゃ第一話から読んでりゃ理解できるか。楽しく読んでいたのだが、人気がなかったのか消化不良で連載は終わってしまった。無念。

それで現在は謎の彼女Xが連載中なわけだ。実は前二作にくらべて好きじゃない。や、おもしろく読んではいるのだけどね。
植草理一は、男の妄想(別に女の妄想だっていいのですが)を衒いもなく書くのがうまいよなーと感心しておったのです。でも今回はあまりにも直球過ぎる。
よだれを垂らして学校で熟睡する女の子。そしてその子とその子のよだれを通じて結びあう特別な関係。しかもその子は言動が謎で不思議ちゃんであり、実は照れ屋であるという……
先生、ストレートすぎます。確かに読んでて楽しいのですが、確実にマンガを読むには歳をとりすぎた男の何かを痛めつけていきます。凶悪すぎる。
まあなんだかんだ言っても単行本化されたので即買いしたのですが

そういや先日買ったメカビは植芝理一のインタビューが載っていたのが一番良かったな。すごくおもしろかった。

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へうげもの 3福

へうげもの 3 (3) へうげもの 3 (3)
山田 芳裕 (2006/08/23)
講談社
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へうげもの3巻を読む。
なんとなく前巻までの勢いがないな。と感じていたら同様の感想が
「へうげもの 3」 山田芳裕 なるほど。確かに長益の立ち位置に左介がいたらもっとすっきりとしていたかもしれない。ま、すっきりとするのが良いわけではないけど。

逆説の日本史13巻とともに英傑の日本史を読む。簡単に読めるのでいいね、このシリーズは。
主から天下を奪い取ったという点においては秀吉も家康も同じなのに、こうも評判が違うのは何故か、という視点はおもしろい。確かに。以下英傑の日本史から参考に。本が手元にないので原文わかりません。
正直この本読むまで秀吉が織田信孝とその母(つまり信長の妻)を殺しているのを知らなかった。まあ、信孝は信雄に殺させた格好だけど。が母の方は秀吉が信孝(と自分に反対する者)への見せしめとして殺している。
豊臣家から天下を奪った家康のイメージが最悪なのに対して秀吉がそこまででないのは確かに不思議だ。秀吉の人たらしの才覚によるのか豊臣家が無念にも滅びてしまったからなのか。

へうげものの家康は人格者でそれこそサムライと呼ぶべき人物になっていて、たいてい狸爺のイメージで登場する従来の家康像とはほど遠い。しかし、あんがい当たっているのかもしれない。
関ヶ原前に大谷吉継が石田三成に「君は態度が横柄なのでみんなから嫌われているが、一方家康殿は、天下にならぶ者はいないほどのお方なのに下々の者に対しても腰が低く、慕われている。とてもかなうわけがない」云々のことを言うてるみたいで、外面上非常にいい人だったらしい。まあ、このころは家康晩年の話なので老獪家康としての処世術だったのかもしれないが。
後、信長への忠義というのも本当のように思える。快進撃を続ける信長とは対照的に武田の猛攻を耐えしのぐ役割だった織田との同盟は、そこまでうまみのあるものではなかっただろうに最後まで裏切ることはなかった。

単純に狸爺家康イメージで家康全てを語るのは難しいのかも。ただへうげものの家康が完璧とはとうてい。あそこまで人を信じられる人だとはとうてい……家康の幼少期を考えると。うーん、やっぱり嫌な奴家康像が一番なのか。むー。

嫌韓だったあのころ

今から十数年前。もはや遙かな過去に思える学生時代。何もない山の中でひとり深夜ラジオを聞く日々でした。

しかしひとつ問題が。
ここは中国山地。そう海を隔てたむこうには日本ではない国がありました。当然何をしゃべっているのかさっぱりわかりません。そうなのです。韓国の放送局が発信する電波が強すぎて本来聞きたい日本の番組がまったくきけないのですよ。パーソナリティの楽しそうなしゃべりに覆い被さるように、わけわからないかん高くて早口な韓国の言語が流れてきてしまう。あれは悲しかった。

さて、かつて学生だった私も歳をとり、深夜ラジオなどさっぱり聞かなくなってしまいました。聞くのは仕事帰りのカーステレオから流れるプロ野球放送ぐらいのもの。
や、今日黒田のピッチング素晴らしかったですね。まあ、ラジオなんでアナウンサーが素晴らしいと言うから素晴らしいのだろうとしかわかりませんけど。

そうなんです。
なぜ。
なぜ試合がいいところにさしかかると、わけのわからないかん高い早口な言語が邪魔をするのですか!
もっとがんばってRCC……(がんばってどうにかなることじゃないけど)(連敗脱出!三連敗阻止!しかし来年から黒田いなくなったらどうするんだろ。いかん、想像しただけで泣けてきた)