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姑獲鳥の夏

またまた役に立たない映画感想文

さて、先の逆境ナインに続いて、原作大好きな作品の映画化に行って来ました。といっても当方は、原作の思い入れを映画にぶつけるなんて無駄なことはしないと悟っておりますからご安心?を。

原作が原作なんで、絶対映像化はムリ、というよりむだだろうと思っていたのですが意外と良かったです。原作ファンにとっては、わりと忠実な映像化ということで楽しめるんじゃないでしょうか。榎木津が普通だったのが残念だったけど。阿部寛はもっとエキセントリックな演技でやってほしかった。あれじゃあ、状況説明キャラだ。榎木津とは一番遠いキャラだぞ、それ。

まあ、ちょっとした不満もありますがいろいろ制約が多い映画というジャンルを考えれば、良くできた作品だと思いますよ。もうぐだぐだになるか、おもいっきりメタ映画になるかと思ってたので。
ただ楽しめるのは原作読んでいる人だけだろうな。原作読まずにいってもまずわかるまいて。
原作は傑作なので、ぜひ読んでみてくださいな。
当方、この作品にぶち当たって、すごい勢いでシリーズ読みましたからね。結局寝られずに一晩中読んで、それでも読み切れなくて一時限目の講義にまで持ち込んでようやく読み終わった作品もあるし。もちろん、その後の講義は爆睡でしたが。

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働かざる者

真実とは関係ないけど良い話

働き者と怠け者の割合について

ガーン。そ、そうだったのか。

働きアリの話ってよく聞きますよね。
優秀なアリだけ選抜しても、怠けアリだけ取り除いても、
結局それらの割合は変わらない、などという話。

北大の研究結果は、働きアリ集団中の怠け者の割合(2割)が常に一定で
ある、という話ではないようです。


大学時代に先輩から聞いて、へーと思った話だったのになぁ。やっぱり何事も原典まであたらないとわからないよな。

しかし、あのときの先輩の話はよかった。
あれは、研究室で教授と先輩と当方の同期とで雑談してた時だった。当方の同期がぽろっとこぼしたのね。 どうやっても物事が上手くいかない。まわりから疎外感とおいてけぼり感を感じてしまう。自分はダメな人間なんだ。
…うちのゼミは、こういうなぜか気楽には生きにくい人が集まるところだったのですよ。
んで、先輩(ゼミ長)が働きアリの話をしたのね。

働きアリの集団は、優秀なの2割・普通なのが6割・それで2割はダメなアリという割合になってるんだって。 だから実験で、優秀なのだけを取り出して、観察してみたらさ、ほら、優秀なのばかりだからすごく優れた集団になりそうに思うわけでしょ、でも結果は2・6・2という元の割合と一緒になったんだって。

という話をしたわけだ。当方はいたく感心したわけだが、同期は、そうかダメなヤツはどこにだって必ずいる→自分はダメなやつとして一生地べたをはいずりまわって生きるしかないとさらに落ち込んでしまいましたとさ。
いや、先輩の意図はそこにあったんじゃないと思うぞ。

社会全体で見れば、どうしても落ちこぼれる人間は必ずいる。全員が100メートルを9秒で走れるわけではないし、全員がイチローのように活躍できるわけでもない。 では、落ちこぼれている自分を、集団の底辺にいる自分をどうすればいいのか。ただ、すねて鬱々と過ごすのか。それでは未来はないだろう。世の中どうしたって底辺にいる人間が存在するのだ。その事実を腹に据えて、底辺の人なら底辺の人なりに生きていくしかないだろう。大事なのは、こうあるべきだったはずの自分ではなく、ただ今そこにいる自分とその周囲をはっきり認識し、自分が何ができるのか、何をすべきなのかを悟ること。

自分がダメなやつならダメなやつなりに生きていこうよ、という暖かい励ましだったんだと当方は思うぞ。

というわけで、その先輩の元ネタはちょいと違ったらしいですが、当方にとってはいまだに良い話です。

妖怪大戦争

いつもの役に立たない映画感想文

出張が長引き、帰宅時の渋滞に巻き込まれるのがイヤだったので映画を見てきましたよ←さぼりの口実

良い。 出てくる妖怪の造形と数がバカに力入ってて、良い。

キャスティングがバカバカしくて、良い。(宮部みゆきの先生役は意外に良かったな)
ストーリーがバカで、すこぶる良い。
パンフがバカにでかくて、良い。
最後の敵の倒し方が、非常にバカバカしくて、良い。

妖怪大戦争は、実にバカな傑作映画です。