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ネットのレビュー

久しぶりに飲んじゃったな。

さて、ネットの力というのは、ネットの住人が思っているよりも弱いもので、ネットの言説などというものはほとんどリアル社会に影響を与えない。
ただ、昨今商品を売る側作る側、また買う側にとっても無視できないのが商品の評判だ。
ネットに口コミ評判というものを商品を買う側が求めており、ネットで実際買った人の本音が聞けると思っている。誰しもほしいもの、たとえばデジカメなんかを選ぶ時、店頭で店員の説明だけではなくネットの評判を聞いて選ぶというのは結構な人がやっていることではないだろうか?

私はネット=口コミという構図は、相当に怪しいものだと思っているが、その実自分だって商品を選ぶさいにググるのは基本となっている。
amazonがあれだけ受けているのは、第一にサイトの使いやすさだと思うが、膨大なカスタマーレビューも大きな要因だろう。

BIBIOというレビューコミュニティが始まったようだ。
これはSNS機能を持っていて、完全招待制により質の高いレビューが行われるというのが売りみたい。
amazonのカスタマーレビューを特化したサイトを目指している感じなのかな。招待制なので中身がわからないので何ともいえないが。
レビュー中心なら、今後レビューランキングは会員以外にも公表する等の方策があるのだろうか。閲覧者も会員のみというのはレビューサイトとしては弱いと思うのだが。一見さんを拒否するってのはね。
ただ、レビューする人の考え方が個人ページに行けばわかり(わかるようなページがあるんだろう?)、そのレビューの採点も誰がどういう採点をしたかがわかるシステム(そういうシステムなのだろう?)というのは結構ありなのではないか。
というのも、ググってあまたのレビューを見るとき、一番困惑するのがそのレビューの妥当性だからだ。サイト持ちで、そのサイトを見れば評者のバックグラウンドがある程度わかるというのならレビューの妥当性も相当にはかれるのだが、ただレビューだけがぽんっと置いてある場合、妥当性という面で非常に迷うことになる。
評者の思想信条がわかるというのは、レビューを求めている者にとっては非常にありがたい。
うまくすれば、このサイトは伸びそうだ。ただ、レビューというのは非常に難しいから楽観はできないが。何かを物申したい人というのは褒めるよりくさす方が好きだからね。

酷評するヤツに守ってもらいたいルール
Don’t lose your temperというサイトで、酷評レビューを書くやつは、逆に良いと思っている作品を挙げろというエントリーがあって、なるほど良心的な意見だなぁと感心した。
作り手側が、もしかしたらファンにとっても、腹の立つレビューというのはレビューする者の立ち位置が見えず、群衆の中から投げつけられる格好のもので、評者のパーソナリティが見えない場合なのだろう。
物陰から投げつけられた物に対しては、そのことの理不尽さをどんなに訴えかけても、相手に届いたかもわからず徒労感が募るばかりだろう。
id:ozricさんの言いたいことは、レビューする者には礼節が必要ではないか、ということではないかと思ってみたり。

私自身、自分の書いたサイトの著作権など意識したことがないが、匿名掲示板であっても著作権は適用されるものであり、ネットの住人的にはサイトの著作権というのは重要なものであるらしい。
素人のどうでもいいレビューが権利として保護されるようなものであるなら、自分の書いたものを不特定多数の人に公開し影響を与える可能性があるなら、レビューする者の自覚というのが必要ではないか?ということなんだと思う。

自分の読書サイトをやっている限りは自覚しておきたいなぁ、とは常々思っているが、なかなか人間というのは難しいもので。嫉妬こそが人の本質であると喝破したのは谷沢永一であったが、嫉妬心を容易に満足させる行動は、他の人・物をくさす言動だからなぁ。
悪口陰口ほど品性がないものはないが、あれだけ盛り上がるものもない。人は褒めるより貶めるほうが好きなのだ。

サイト上では読書人として品性のあるレビューを書いていきたいところです。

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