おもしろそうな映画が封切りされ、期待作が次から次へと。今週は映画でも見ようと思うだけで少し一日が楽しくなります。
ガチ☆ボーイ見てきました。や、正直ここまで感動するとは思ってなかった。先に生粋のプロレスファンから大絶賛の感想を聞かされたのだけど、いやオレ君ほど熱心なプロレスファンじゃないしと思っていたのですね。それがまあ、なんと。最初のグダグダな学生プロレスのシーンや初歩の練習シーンからいきなり感動している自分がいる。いかんな、確実に洗脳が進んでいる証拠だ。
主人公は高次脳障碍により記憶が一日しかもたない五十嵐良一。事故で障碍になる前は大学在学中に司法試験に合格間違いなしと言われ親の期待を一身に背負っていた五十嵐。しかし事故により朝起きるたびに昨日の記憶がすべて消えている毎日に。絶望の日々を送っていたところ、見つけたのは学生プロレスだった。
朝起きるたびに昨日までの自分を憶えていない(事故の時までの記憶はある)状態なんて、とうてい想像できない。人間なんてのは昨日よりか今日は良かったなとか、昨日と同じように友人と楽しく語らえたなんてささいな幸せが大事なんだろうと思う。五十嵐は、そのささいな幸せを実感することが出来ないわけだ。
朝起きるたびに、昨日までの自分が明日の自分のためにつけたノートの記録を読み進めるが、それを読んでいる最中の絶望は、観ているだけでつらかった。
そんな絶望の中で見つけたプロレスは、プロレスで鍛えた体が、プロレスで得た痛みが、昨日までの自分が間違いなく今存在する自分とつながっていることを実感させてくれる。題材を生かした構成で見事だ。
圧巻はラストのプロレスシーン。見事なシーンの連続で、上映中なんども両手を挙げてウォーと叫びそうになった。プロレス見てると叫びたくなるんですよね。
前半の、仲間たちが下手くそな五十嵐にプロレスを教えるコメディーシーンが、このラストでの見事な伏線になっており、プロレスファンじゃなくても一つ一つのシーンに魅入られることだろう。
素晴らしいのはプロレスシーンだけではなく、泉谷しげるが演じる五十嵐父との親子の葛藤が加えられており、お互いを愛しながら突然の病にギクシャクしてしまう関係と、それが修復されていく課程は静かに涙を誘う。
まだ若い監督だけあって、とにかくスクリーンからとんでもない熱気が感じられた。とんでもない熱量の青春映画。ぜひこの映画が一人でも多くの方の目に映ることを願ってやみません。
ふらふらとシネコンに立ち寄るとやっていたので、そのまま入場。
あんま好みの映画じゃなさそうだな、と思いつつ鑑賞。事前知識を仕入れることなく観たので話の筋はわかったけど細部の設定はよくわからんかった。まあ、そこはわからなくてもいいのだろう。
ファンタジーにしては上映時間がそんなに長くないなと思っていたら、長い原作を圧縮しました感がいっぱい。原作読んでいないから私の勘違いかもしれないけどね。
おおむね満足。パンフは買わなかったけど。
一番心躍ったのは当然クマの背に乗って表現を地平線まで走り続ける画ですよ。それとクマ同士の闘いね。とりあえずクマです、クマ。この映画はクマを見る映画です。
クマ良いよクマ。というクマ好きな人はぜひ見にいってください。それ以外の人でもまあまあ楽しめるとは思いますが、どうしてもはしょる部分がありますので、ファンタジーの文脈を丁寧に説明されなくても解るというファンタジー要素をお持ちの方以外は原作を読むなり情報を仕入れてから見るのが良いかと思います。私は原作読む気はないけど。
前作は予想通り低評価で、低評価なのもしょうがない内容だなとは観た私も納得しているのですが、前作『姑獲鳥の夏』おもしろかったんですよね、私は。映画の低予算とチープさを遺憾なく表した変な妖怪張りぼて登場シーンも好きだし。
そんな京極堂シリーズ映画化第二弾です。さてさてどんな映画になっているのやらと変な期待をして映画館に赴きました。シネコンとデパート最上階にある映画館でやっていたわけですが、何となくデパートの方で。
『姑獲鳥の夏』はオレは好きだけど、お前に見にいけと勧めることはしないという映画なわけだったのですが、今作は、オレは楽しめたが、さらに楽しめるポイントがあるはずなのでお前も観て探してこい、オレのために。という映画です。
関口先生役が変わったせいで、原作のイメージからははずれたような気がしますが、京極堂榎木津関口の掛け合いはおもしろくなってました。前作よりコメディタッチになったというか、もとより京極夏彦の作品はだいたい本気で映画化したら笑うしかないというしろものですが、じゃあコメディタッチにしちゃえという潔さが好感触です。
かつての名女優役で黒木瞳が出てて、演技もいいのですが、過去の主演映画として映画中映画で流れる殺陣シーンがいい。何がいいって、その殺陣シーンを観る木場の姿が。
実のところ、『魍魎の匣』は原作京極堂シリーズの中でも一番好きな作品なのです。箱の中の娘と旅する男、巨大な箱の中で活動する科学者、そして迷走暴走する木場修太郎。たいてい楽しめたこの映画の一番の不満点は木場がたいして活躍していないところです。しょうがないのだろうけど。好きなんですよね、この作での木場が。
相変わらず原作読んでいないとさっぱりわからないと思いますが、見にいけばそれなりに楽しめる作品じゃないでしょうか。オレは楽しめたよ。
あと宮藤官九郎の久保竣公はすばらしい。
エイリアンとプレデターはどちらも大好きな映画なので1が公開された時は当然のように見にいったのだけど、想像よりもつまらなかったので2は正直迷ってた。なのでアイアムレジェンドを優先したし、銀色のシーズンや28週後…が公開されていたらたぶんそっちを観ただろう。
そういった観る前の低評価があるためかもしれないが、おもしろかった。鑑賞後コーヒーショップで満足感とともにコーヒー飲んでくつろいでました。ただ映画としてはダメ映画のような気がするけど。
ストーリー的にちゃんと終わった感がないのでストーリーにカタルシスを求める人は気にいらないんじゃないかな、とはコーヒー飲みながら思った。じゃあ、なんで自分は満足かというと、もともとこの映画にそんなもの期待していないから。だってエイリアンVSプレデターだよ。まともな映画になるわけないじゃん。
私が1のどこに不満だったかというと、圧倒的に戦闘シーン。ジャングルと市街であんだけ恐怖の活躍をしたプレデターがてんで弱いし、エイリアンもただのモンスターって感じでぐっとくるものがなかった。だから1は終始退屈な映画だった。
その点2ではプレデターは一人しか出てこず、エイリアン相手に見事な大立ち回りをする。エイリアンの方も、獲物である人間に顔を近づけていきグワッと卵を注入する恐怖の場面がふんだんにあった。そうそう、エイリアンで一番恐い場面ってそこなんだよ。恐ろしい怪物が口を開けて近づいてくるのだけど、恐怖のあまり動けないという状況。恐い、恐いけどこういう怖さは好みだ。
2は1でオレがダメ出ししたところを改善してくれているので、ストーリーとしてダメでも楽しめたんだよな。こんなに見事に改善されているシリーズは初めてです。エイリアンとプレデターが好きで、原理主義じゃない人は見ればいいよ!たぶん楽しめる。
でもこのシリーズまだやるつもりあるのかなあ。楽しかったけど、もういい加減いいような気がする。
アイアムレジェンドを見てきた。エイリアンVSプレデター2と迷ったのだけど。1が正直がっかり映画だったので2もたぶんそうなんだろうなあ、と思って。いや暇があればエイリアンVSプレデター2も見にいく予定なのだけど。
原作を読んでないし、前に映画化された版の『地球最後の男』も観たことがないまったく予備知識なしで鑑賞。あー、ホラー映画だったのね。ホラー苦手なんだよね。
いや、ホラー映画じゃないんだろうけど、ついつい暗闇からグバッみたいな苦手なシーンがあるとそればっかり記憶に残ってしまう。ビビリなんでビクッとしたのが隣の人にもわかったんじゃないだろうか、というくらい衝撃シーンに反応してしまう私。
本作での一番の見どころは、地球でたった一人生き残ってしまった男の苦悩なのだろう。たった一人の友である愛犬の身を心配し、恐怖の暗闇へ突入していく姿とか、一人であることの恐怖からマネキンの町を作り出し、マネキンたちとの生活を行うシーンなどは楽しめた。
楽しめたのだけど、不満点としては敵側の人間がただのクリーチャーになっていた点かな。敵側の女を一人捕獲した時、敵側の大将が見せた執着、そして主人公から学んだ知識で主人公を追い詰めていく様などから、ラストで実は敵側もただのクリーチャーではなく云々みたいな展開になるもんだとばっかり思っていたから。こういう感想を抱くのは、マンガの読み過ぎだろうか。
全年齢対象なので、むごたらしいシーンがないゾンビ映画みたいな感じで、そういうのが好きな人なら楽しめるんじゃないかなと。ラストもわりときれいな着地をしたしね。
個人的には、サマンサが自分以外誰もいない街を歩いていく、みたいなラストが好みなのだけど。
原作も読んでみたくなったけど、積読がありすぎるので、またいつか。
今年はそもそも映画を見なかったな。うーん全体的に見たい!と思えるような映画が少なかったのが原因か。いややっぱり自分の出不精が根本原因だな。
だけか、今年は。書き出してみると自分でも少ないなと思う。今からアイアムレジェンドと魍魎の匣でも見にいくか。
うちパンフを買ったのは(気に入った映画だとパンフを買って帰る)舞妓Haaaan!!!と夕凪の街 桜の国だけ。あれ、そうかエヴァンゲリオン序はパンフ売り切れだったんだ。DVDを後日買ったのも舞妓Haaaan!!!と夕凪の街 桜の国。とすると今年はこのマイベストはこの二作のうちか。トランスフォーマーもおもしろくなかったわけじゃないけどね。
後、DVDで見たヒストリー・オブ・バイオレンスがおもしろかったのは記憶に残ってる。
エヴァを見たのは大学1年の時だったような。広島ではリアルタイムでは放送されず、話題になった後でまとめてテレビ放送されたはず。もっとも私はそれまでにビデオを借りて見てたな。なんせ初めての一人暮らしで時間だけはいくらでもあったから。近所の本屋とレンタルビデオ屋だけが生活範囲だった。
あれから10年かあ。はやいな。
半年くらい前にDVDをレンタルして見直していたので、内容についてはこんな場面あったっけ?と自分の記憶力を疑う必要がなかったのは良いこと。
正直、再映画化の話を聞いたとき今さらエヴァかよと思わないでもなかったのだが、エヴァの関連商品なんかはずっと出続けていて、いまさらというほどでもないのが世間的な評価なのだろうか。世間的というてもオタクの世間ですけどね。私は、劇場版後の商品にはまったく興味がわかなかったので、実際どんなものなのかはよく知らないのだけど。ゲームとか。
再映画化ということで、大半の人と同じく、元のテレビシリーズがどんだけ陵辱されているんだろうとワクワクしていったのだけど、あれわりと普通?というのが感想。所々、あ!この場面変わってる。好きな絵だったのに!!っていうのもありましたけど、前半部分の良質なダイジェストといった感じで楽しめました。そう、普通に楽しめてしまった。当時もそこまでエヴァにはまった憶えはないのだけど、やはり自分がその手の趣味に一番はまっていた頃に見た作品というのは、自分の奥底に留まっているのだな、というのを再確認できた映画でした。
ちなみにエンドロール後のお楽しみの次回予告によれば、次回からこそ破壊してくれるらしいので期待大。
次回予告では、次はエヴァンゲリオン破とのこと。でその次は急ではないかとのこと。
さて今回の話は、「序」。次回予告は「破」だったので、これは日本の伝統音楽でいう「序破急(じょはきゅう)から来ている」ものと思われます。
序破急とは、雅楽や能楽で曲を構成する三つの部分を言い、ほぼ西洋音楽の楽章に相当するもの
ヱヴァンゲリヲン-序-を観て一言。「こんな映画にガキを連れてくるな」 - 朱雀式
ああ、そういう構成だったのか。今回事前情報をほとんど仕入れてなかったので知らんかった。四部作なんで最後が何になるかは確かに気になるところ。
今さら映画化感が当初強かったので、DVDで見ればいいかと思っていたのですが、行って正解だったなと思います。次も映画館に行こうと思うのだけど、広島で唯一やっているシネツインは狭いから立ち見になっちゃうんだよなあ。さすがに立ち見はつらい歳になっちまった。(ただの運動不足です)
ちなみに劇中でミサトさんが飲んでいる酒が実際にあるものと知り、さっそく注文してみました。ちょっと甘口かな。香りが強くて飲んでて楽しい。
ロボットが街中で暴れて大惨事なバカ映画じゃないか電波を受信したので行ってきた。
その通りだったのでだいたい満足。たまたまやっていたのが吹き替え版だったのだけど、これは吹き替えで見るべきだよ。できたらオプティマス・プライムじゃなくてコンボイって言ってくれたらもっと良かったのに。
だいたい満足したんだけど、ちくちくと気になったところが。子どもにも見せるためだけど、残酷描写が弱い。せっかくあんな恐ろしげなメカが街中で暴れているんだから、もうちっと……。あとストーリーにビタイチ期待なんぞしていないけど、わざわざ戦場を街中に選ぶ軍人って。街中でロボットを暴れさせたいという欲望は当然で、それがなけりゃこの映画成立しないのだけど、もうちっといい理由思いつかなかったのか。さすがに椅子からずり落ちそうになった。
実際の戦闘の場面は良かったけど。アメリカ空軍前面協賛ということで、ラプターまで出てたよ。そうそう軍隊が地球防衛隊じゃなくて実際の軍隊(しかも最新の)として活動してて、それも良かったな。
結論としては、日本向けにリメイクすればいいと思う。夏休みでガキが多かったけど、みんなナルトかレミー見てたので日本じゃトランスフォーマーは子どもに見せる必要はないんだよ!もっと血を!日本でも最近はむりか。
今度は映画。 原作と映画は別物と考えるのが精神衛生上よろし、と思ってて原作のイメージが壊れたと非難している人を見ると、まあ世の中いろいろありますがな、まあええやんとなだめてしまうのですが(なだめません)、本作は原作が良すぎるので、なかなかその戒めを守るのが難しかったな。
やはり、原作のコミカルな部分はかなり削られて泣き映画になっていた。あの原作の雰囲気で原水禁とかのチラシが舞い原爆スラムが存在する風景がいいんだけどな。
あと、お金がないのでCGとかムリというのはわかるのだけど、原爆の状況を当時の映像や子どもの絵で表すのはどうかなあ。自主制作映画じゃないのだから。しょうがないのかも知れないけど気になった。
良かったのは麻生久美子の演技でぐいぐい引き込まれた。hon.ninのインタビューで自ら夕凪の街 桜の国で役者として何かをつかめたように語っていたとうりすばらしかった。儚さを具現したような演技でした。
原作ファンと泣き映画嫌いってのがあるので気になる点がどうしても多くなってしまうけど、たぶんいい映画なのだと思う。思うというのは、私は広島の人間なので、原爆というと特別の思い入れがあるわけで。そこらへん冷静に見られないのですよ。途中かなりぐっときたし。広島の人間ならぜひに見る映画と勧められるんだけど、そうじゃない人にはどうなんだろう。自分が普段歩いている風景が映画の中に現れるってのは、楽しいのでよけい広島人むけ。
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Webでの評判は悪かったのだけど、出てる役者が好きでCMを見てると、これはお前が見るべき映画なのだと誰かに言われた気がしたので見てきました。
もちろん、しがない給与生活者である私は今までもこれからも舞妓さんと遊ぶことなんぞ、絶対にありえない。野球拳や芸者遊びならともかくも、劇中でうちら身持ちがかたいんどすえと語られる舞妓のためにとっても高額の着物や毎回のお座敷代を喜んで払う。とうてい考えられない世界だが、それが男の甲斐性として当然とされる世界。はっきりいってバカの世界だ。バカだとは思うが、そもそも遊びなんてものはバカバカしいものなのだろう。
そういった、バカバカしい世界の映画化ということで、見事に映画自体もバカバカしいのもになっていた。実にすばらしい。
映画にきちんとした起承転結を求めて、ヒーローとヒロインの問題が納得できる解決の仕方をして、良いストーリーだったな、という感想を求めている方は、確かにこの映画は向いていないと思う。主人公の公彦とヒロインの駒富士との関係、なんでああいう終わり方になるのかさっぱり意味がわからない、という感想も当然だろう。ただ、それを言うたら舞妓との遊びなんで、それは疑似恋愛という恐ろしく意味がないものなわけで、それゆえ舞妓を扱ったこの映画に意味などないのも必然なのだ。だいたい世の中意味ある事なんてほとんどなくて、たいていの事に意味はない。山無しオチ無し意味無しのこの世の中、それならバカになって舞妓と遊べ。ということなのだろうと、私は誰も言ってもいないことを読み取ったわけですよ。
いや、見てる最中は阿部サダヲの演技を堪能してただけなんですが。映画に意味なんかなくってもいいじゃない。
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何というか、登場人物には過去があって、その過去が彼と彼の周りの人物に覆い被さってくるってのは映画等の物語ではよくある設定だけど、たいていは過去と向き合い過去を清算することでハッピーエンドになると思う。
でもこの映画ではそんなことにはならない。当たり前だけど、自分がおかした過ちはそう簡単には消えない。そこを上手く処理してハッピーエンドに持って行くのが物語ゆえのことだと思うけど、本作品は、いつまでも追いかけてくる過去・消えない過去が彼と彼の家族に最後まで降りかかってくる。過去を清算した彼が家に戻ってきて家族で抱き合いハッピーエンドなんてことにはならない。そこには秘密にしていた過去を知られてしまった男と、男の過去を知ってしまった家族がいるだけだ。お互いの間には深い溝がありながら、なおも彼らは家族として同じ食卓につく。
個人的には見てて暗くなった映画。でもおもしろかった。アクションシーンもいいしね。
良かった。
正直昨年の12月に時かけアニメで復活!の報を聞いたときはう~んと考え込んでしまったのですね。これは微妙だぞー。つーか失敗のニオイがプンプン。てかなんで実写じゃないの?なんてネガティブなイメージしかわからなかったから。
ネットで好評ってのは知ってたのだけど、あんまネットの評は鑑賞意欲の喚起にならんから。信頼する(特定の)書き手とかは別ですけど。
というわけで、広島では運良く上映されてたんだけど、頭の片隅に入れているだけでスルーしてました。それが、先週土曜日に書痴の知人が見てきたわけですわ。もうね、大絶賛。め、めずらしい。
前に私はめちゃくちゃおもしろく見た宇宙戦争を、こやつは、や、これは普通に失敗作じゃ、とぬかしやがったので映画観は相容れないものがあるのですが。そもそもこやつが映画を絶賛したことを見たことがない。映画見る才能がないのでは、と疑っていたのですが、時かけをぶらりと見にいって大絶賛の嵐。こっちは原爆の日関連の行事出て疲れているというのに、しゃべりまくるのだもの。まー、めずらしい。
これは見にいかねばなるまい。と、八月六日に黙祷もせず映画館に向かいましたよ。
感動。なんだ、このダイレクトにくる感動は。不覚にも涙流しそうになった。
広島では残念なことに上映は金曜日まで。(福山ではやってるけど)仕事はくそ忙しかったのですが、むりやりに夏休みということで休みとってきました。もうね、もうね、おんなじとこで感動してんの。同じタイミングで(当たり前だ)走って飛ぶシーンがやってきて、同じようにそこでズン、ズン、ズンとくるの。ダイレクトに。
これは完璧ですね。
絵的にも良かったし。キャッチボールのシーンでわかるけど、ちゃんと肘使って投げてんのね。で、真琴は女投げ。こまかいなあ、と笑ってしまった。走るってのが強調されてて、それが躍動感があるのよ。あとヒロインなのに泣き顔すごいなー、と思ってたら公式サイトで乙一がすでに言及してた。さすが。
話の方も、タイムリープなんてとんでもない能力を得た真琴が、その能力を食い逃したプリンやカラオケ歌い放題などどうでもいいことに費やしてて良かった。舞台は限られた人と狭い世界で構成されていて青春してた。
演出が細かくて、さらにわかりやすくて安心できた。時間跳躍ものの定番として、あそこでこうなったから、ここでこうなる演出は当然あって、再度見る楽しみが増えたし、分かれ道の演出(ロケハン時にはなかった分かれ道の道路標識の付け加え)、ラストのカメラ(背景)は一定の速度で街を移動していき、それを真琴が走りながら追い越していく、なんていうシーンは小難しく頭を使わなくても理解できて、それでいて気が利いている。
私はあきっぽいので、どんなにおもしろい映画でも、まず中だるみするのだけど、時かけについてはまったくそんなことがなかった。最後までどっぷりと物語世界にはまれた。
とにかくおもしろかった。ぜひ見にいくべき映画だ、これは。なんで広島は今日が最終日なのだ。残念。 DVD出たら即買い決定。もしくは遠征か(福山でやっておるな)。
キャシャーン見た。や、前から見たいと思っていたのだが、映画館で見逃すとDVD落ちしても見ないんだよなぁ。
といっても見たのは10時から。風呂入ってぼーとしてたら忘れてた。
はじまったら即、唐沢寿明演じるところの敵ボスっぽいやつ率いるロボット軍団との大立ちまわりが始まっていたんだけど、その映像のわけわかんなさにやられた。最後まで見たけどわけわかんなくて大変楽しめた。なんでこれ評判悪いんだろーなー、と思ったんだけど、よく考えたらみんなわけわかんないものを見るために映画館に行くわけではないのだろうから、評判悪いのも仕方ないかな。
映画を語るって難しい。
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きれいな「絵」が見られると期待して見に行ったのだが、う~ん、それほどでも?
いや、新緑や、オープニングの部屋の中から見る風景なんて美しかったのですけど。なんというか期待したほどではなかった。
まあ、少ないながらもいい絵は見れたんで良しとするか。
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もうSAW2だってのにようやく1を見た。
なんというか、もっとおどろおどろしい内容かと思ってたらそこまでではなかった。なんか肩すかし食らった気分。いや、おもしろいとは思うけどね。
ただ真犯人の居場所が、一番はじめに想像した所だったのには笑った。いや、いくらなんでも当たり前すぎるな、と思って自分の想像力のシンプルさに苦笑したところだったから。ウラのウラってのが流行ってるのかby木島丈一郎
今日は月曜なので男は千円の日だ。(一部映画館で)
というわけで忍を見てきた。山田風太郎は好きだが、あまり原作付きというのは映画を選ぶさいに気にしないようにはしているので、仲間由紀恵を見にいったと思えばいいんだろう。
原作気にしないといったそばから言うのもなんだけど、あれだね、最近の映画は原作を尊重しようっていう心が溢れている。最近見た映画そういう映画ばっかりだったような。NANAとか、SIN CITYとか。(SIN CITYは原作尊重というか原作通りに作りのが目的だったんだから、ちょっと違うが)
SIN CITYなんてもろそうだったけど、この映画も見終わったあと何も残らない映画だ。でもそれでいいのだと思う。話の本筋は仲間由紀絵とオダギリジョーの悲痛な恋なわけだが、それは物語を作るためのものであって、本来は怪奇忍術合戦がこの作品の主題になるはずだ。(えっ
しかし、怪奇忍術合戦の描写が狂っているとしか言いようのないものだとか、もっとおどろおどろしかったら後に残ったのかもしれないが、みごとなCGで処理してあるので、普通に見られる。見終わった後、記憶に残っているのは仲間由紀絵とオダギリジョーのみという見事な処理。これなら、多くいたカレシカノジョにぴったりだったろう。
久しぶりに人で埋まった状態で映画を見た。仲間由紀絵ファンとか、デートにはちょうといい映画です。
ほんとーに見終わった後何も残らない映画。
いや、何の事前知識を持たずに見た当方が悪いのだろうけど、見てる最中さっぱりわからなかった。
http://psychodoc.eek.jp/diary/?date=20051002#p01
なんとも判断つかないので、いろんなサイト見て回って、あー、そういうものなんだ、と納得して終了。(他にもいろいろ見て回ったのだけど、忘れた。ブクマもしてない。役立ってないじゃん、オレ)
しかし、見てもわからなかった映画を、わからなかった自分を納得させるために情報をあさるのは不毛な気がする。わからないなら、わからないでいいのではないか。
結構稼いでいるらしいのだが、当方が見に行ったときはわりとすいてた。時間帯のせいか。
ほんとーに原作に忠実な作品。でもおもしろかった。たぶん原作の一番おもしろいところを映画化しているからだろう。男でも読んでいる少女?マンガ三傑としてNANA・ハチクロ・のだめがあるけど、この中ではNANAが一番苦手。たぶん、後半の(といってはいかんか、連載中なんだから)ドロドロとした展開、描写が熱血少年マンガで育った身にはつらいいんだろうなぁ。だから、あそこまでの映画化で正解だと思う。あれ以降は映像だと見ててきつくなる。
という感想を抱いていたら続編制作するのね。ま、まあHITしたんだからしょうがないか。がんばってください。
さて、先の逆境ナインに続いて、原作大好きな作品の映画化に行って来ました。といっても当方は、原作の思い入れを映画にぶつけるなんて無駄なことはしないと悟っておりますからご安心?を。
原作が原作なんで、絶対映像化はムリ、というよりむだだろうと思っていたのですが意外と良かったです。原作ファンにとっては、わりと忠実な映像化ということで楽しめるんじゃないでしょうか。榎木津が普通だったのが残念だったけど。阿部寛はもっとエキセントリックな演技でやってほしかった。あれじゃあ、状況説明キャラだ。榎木津とは一番遠いキャラだぞ、それ。
まあ、ちょっとした不満もありますがいろいろ制約が多い映画というジャンルを考えれば、良くできた作品だと思いますよ。もうぐだぐだになるか、おもいっきりメタ映画になるかと思ってたので。
ただ楽しめるのは原作読んでいる人だけだろうな。原作読まずにいってもまずわかるまいて。
原作は傑作なので、ぜひ読んでみてくださいな。
当方、この作品にぶち当たって、すごい勢いでシリーズ読みましたからね。結局寝られずに一晩中読んで、それでも読み切れなくて一時限目の講義にまで持ち込んでようやく読み終わった作品もあるし。もちろん、その後の講義は爆睡でしたが。
出張が長引き、帰宅時の渋滞に巻き込まれるのがイヤだったので映画を見てきましたよ←さぼりの口実
良い。
出てくる妖怪の造形と数がバカに力入ってて、良い。
キャスティングがバカバカしくて、良い。(宮部みゆきの先生役は意外に良かったな)
ストーリーがバカで、すこぶる良い。
パンフがバカにでかくて、良い。
最後の敵の倒し方が、非常にバカバカしくて、良い。
妖怪大戦争は、実にバカな傑作映画です。
気づくと放映は金曜日まで。じゃあ金曜日に仕事さぼって行くかと思っていたら金曜は朝しかやってない。さすがに朝はダメだな。
つーわけで、今日いきなし行ってきました。
当方は原作の大ファンなので、原作ファン以外の方のためになる感想は書けませんのであしからず。
思っていたとおりのバカ映画だったので安心。ネタ満載なのはなんとなくわかったのだけど、マニアじゃないので、これはネタだなぁと思ってもどんなネタなのかさっぱりわからず。わかったのはタッチくらいか。
しかし、わかる。わかるぞ、羽住監督っ。
海猿のような、評価された作品を作った後はこういう作品が作りたくなるんだよ。そりゃあ毎回海猿の完成度を目指してやればマジメな映画監督と評され大コケはしないかもしれない。
でも創作に携わる人間は、自分の変な部分をちゃんと処理したくなるんだよ。
海猿の次に、逆境ナインに挑戦した羽住監督はすごいと思うし、それを許したまわりもえらい。
原作をかなりいじるのかと思っていたら、監督の原作へのリスペクト満載でびっくり。
あの原作だから、まさかここまでやるとは思わなかった。
でも、終盤の「私たちいつからはじまっていたんですか?」のオチはいらなかったんじゃないかなぁ。そりゃ、遊園地での前振りを回収したいってのがあったんだろうけど、この際だから立ち上がった勢いそのままで男球のシーンに行けばよかったような。
とりあえず原作ファンは無駄に力を入れまくって見に行くのが良。金曜日までなのでおはやめに。
↑「こうしょうにん」って打ったら、変換は公証人のみだった。さすがに日本ではまだまだの存在なのだなw
見てきました、交渉人真下正義。むー、良かったのではないかな、パンフは買ってこなかったけど。
前に思ってたとおり、オタク真下が正義のオタクとして活躍する話だったね。オタクが主役らしく小道具がちりばめられていたし。その筋の人はニヤリとできる映画になっているのかも。←その筋の人ではないのでようわからんけど。
カラスが出たときは、おぉ押井守と思ったのですが、最後にカラスが集まったところを見ると、鳥類が高周波に集まるという習性(←ホントかどうかは知らない。誰か教えてプリーズ)を図示した画だったのね。犯人の車が移動するたびにテレビの画像が揺れる=犯人が発する強力な電波によって周りの電波状況が悪くなる図と一緒というわけだ。もちろんカラスにはそれ以上の意味が込められているんだろうけど。
交渉の場面は、もっと知的で言葉遊び的に描かれるのだろうと思っていたけど、普通の会話をするのみだった。でも、そんなものかもしれない。ホントの交渉ってやつはね。
一見普通で凡庸な会話から相手のイメージ・意志を感じ取り、普通で凡庸な会話で相手を、相手に気づかせぬよう、こちらの思惑どおりに動かす。それがリアルな交渉術って気がするよ。
ラストの真下の引っかけがもうどうしようもないほど古典的でつまらないんだけど、逆に言えば、その古典的でつまらない手で引っかけることができたということが、それまで真下が犯人との交渉を自らの思惑どおりに進めてきた証左ということなんだろう。凡庸な会話でも、実は深い意味が隠されていて、やりようによっては相手を自分の思惑どおりに動かすことができる、それがビバ交渉!ってことなんですよね、監督っ<たぶん。
気軽に見るにはいい映画なんじゃないでしょうか。
でだ。(ここからちょっと一言とはげしくラストのネタバレ含む)